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月にまつわる食べ物

月見団子

「月見団子」は、秋の収穫に感謝して作られ、満月を表す丸い団子をお供えし、健康と幸せを願って食べられるようになった。地域によって、白玉やきな粉などを使って味や形を楽しむこともある。

月見うどん・そば

熱々のうどんやそばに生卵を落とした料理。卵の黄身がまるで満月のように見えることから、この名前がついた。お月見には、そばやうどんなどの麺類を食べる習慣があり、これは、麺類が長寿や繁栄を象徴すると考えられていた。

月餅

月餅は、中秋節にお供えされたり食べたりする中華菓子で、丸い形が家族円満を象徴している。作りは小麦粉や砂糖で作った皮の中に、さまざまな種類の餡を詰めて焼いたもの。餡には、豆沙(あんこ)、五仁(ナッツやドライフルーツ)、蓮子(レンズ豆)、月見草(卵黄)などがある。中秋節とは、中国に由来する東アジアの伝統的な行事のひとつで、旧暦の8月15日に行われ、 この日は満月が美しく見えるとされている。

クロワッサン

「クロワッサン」はフランス語で「三日月」という意味で、バターをパン生地に練りこんで焼き上げることでサクサクとした食感と甘みが特徴的なパンである。

クロワッサンの歴史は、オスマントルコ軍がウィーンを包囲した1683年にさかのぼる。ウィーンのパン屋がトルコ軍の地下道を発見して通報し、オーストリア軍が勝利した。その後パン屋がトルコ軍のシンボルである三日月と同じ形のパンを作って祝ったのが、「キプフェル」というクロワッサンの原型となるパン。

19世紀になって、フランス人通訳官であるオーギュスト・ジュレス・ザングがウィーンからキプフェルを持ち帰り、自分のパティスリーで販売した。これがフランスで広まったきっかけとされている。

キプフェルはオーストリアの三日月形のパンで、クロワッサンの原型ともいわれている。キプフェルはバターや砂糖の風味やパイ生地のサクッとした食感がなく、細長いロールパンといった感じです。キプフェルは様々な形状をしており、カリッと香ばしい皮と柔らかい中身の食感が特徴です。

クロワッサン|オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド

フランスのメレンゲお菓子のお店のクロワッサン。香るしっかりした味と生地。

クロワッサンロール(ベリー)|ポンパドウル

所謂月型ではないが、丸形のクロワッサン生地にラズベリーホイップが入っている。香りとゆるい甘みで美味しい。


月見バーガー

月見バーガーは、マクドナルドの秋限定商品。お月見をイメージして、タマゴとビーフパティにトマトクリーミーソースをかけたバーガーだ。1991年に誕生して以来の人気メニュー。月見バーガーは、マクドナルドだけでなく、ロッテリア、ケンタッキー・フライド・チキン、コメダ珈琲などのチェーンでも発売されている。各社の月見バーガーは、タマゴとビーフパティの組み合わせが基本だが、ソースやトッピングに違いがある。

栗まんじゅう月のうさぎ

栗まんじゅう月のうさぎは、神奈川県小田原市の和菓子菜の花という店が作っている和菓子。粒の大きなやわらかな栗がまるごと一つ入った栗まんじゅうで、月とうさぎをイメージして作られている。麦こがしという麦芽糖を使ったモダンでなつかしい味わいが特徴。 月の黒うさぎは、月のうさぎに黒糖を加えたもので、より濃厚な味わいになっている。